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私だけの10月

◎YouTube - 荒井由実「さざ波」




2011年10月も残すところあと数分。
さあさあさあ、10月を歌ったこの曲聴くなら今だよ! 今しかないよう!
(いや、別に1年中いつだって、聴けるのは聴けるんですけども。)

「生まれて初めて自分のおこづかいで買ったレコード」というお題はネットなんかでよく出るものですけど、私にとっては、この曲が入っていたアルバムがその1枚。
これは、そのアルバム(というかLPレコード)の、最初の曲であったなあ。

別にこの曲が暗示になったってわけでもないでしょうが、10月生まれの人には、自分にとって思い入れがある人が沢山いる。
だから大切な月。

ちょっと物思いにふけってみるとする。

すみませんね。ただこの曲が聴きたいってだけの話なので、別にひとさまをお呼び立てするほどの話題ではなかったんですが。
それでも、書き留めておくとします。

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この曲のラストの箇所は、本来歌詞カードでは「私だけの十月」という表記なのですが、自分としてはなんとなく算用数字のほうが気分に合うかな。

ので、「私だけの10月」ってことで。
# by hamanokani | 2011-10-31 23:59 | 雑文

「藤井克彦監督幻の初期作品2本立て!」

本日9/23(金・祝)〜25(日)までグリソムギャングにて、日活100周年プレ・イベント「藤井克彦監督幻の初期作品2本立て!」と銘打っての上映会が行われます。
内容は『OL日記 牝猫の匂い』と『大江戸性盗伝 女斬り』の藤井克彦監督2本立上映会です。
激レア作品およびニュープリント化・初お目見え作品の2本立て!
詳しくはこちらを。
http://grissomgang.blog.fc2.com/blog-entry-16.html

『OL日記 牝猫の匂い』は、言わずと知れた日活ロマンポルノ裁判で争われた作品中の1本です。
公開時に上映中止になり、観ている方もかなり少ないかと。
未ソフト化にして現在おそらく日活にプリントもなし。
藤井克彦監督ご自身所蔵の16mmプリントをお借りしての、特別上映となります。
今回観ないと、もう観る機会はないかもかも?ですよー。
中川梨絵さま主演にして、嵯峨正子時代の山科ゆりさんも出演です。観なければ!

『大江戸性盗伝 女斬り』は、監督:藤井克彦、脚本:桂千穂、助監督:長谷川和彦(!)にして、主演の小川節子のほか梢ひとみ・宮下順子のご両名も出演の豪華版。
今回有志によるニュープリントで久々の上映です。
少額ながら私もニュープリに参加させていただきました。

この3日間とも『OL日記 牝猫の匂い』と『大江戸性盗伝 女斬り』の2本立上映となりますが、トークゲストが日替わりです。
23日は脚本家・桂千穂氏、24日は丹古母鬼馬二氏、25日はキャメラマン・前田米造氏。
これはスゴイ! すごいじゃないか、だって「ちほ・きば・よね」ですよん。
(と書くとまるで「よき・こと・きく」のようだが。ほほほ)
こちらもぜひぜひお楽しみに!

では皆さんよろしくどうぞですー。
# by hamanokani | 2011-09-23 11:25 | 映画

夏の日の恋

日々は
たくさんの小さな恋の集積でできている。


たとえば
涼しげな夏服の女たちが
軽やかに闊歩する、あの映画。
スクリーンを縦横に行き来する人たち。その視線。
遠くまで見通してしまえる視線。
女たち女たち、時に男たちも。
緑園地帯にて、回り続けるフィルム。

たとえば
スクリーンから抜け出してきた人との
思わぬ邂逅。
以前と変わらぬ、細くしなる長身。
自身のお芝居を語るときのいたずらっぽい笑顔。
「セックスシーンの撮影でね」と語るときの、
「セックス」という言葉の響きが、とても綺麗だったこと。

たとえば
もう居なくなってしまった人から
ただ一度送られてきたメール。
その文章の闊達さ。清々しさ。
わずかな関わりがあったことの、わずかな証拠。
あなたは明るく元気があって、時々思索してる。
ネットの片隅に眠る、あなたと私の可愛いやりとり。
いつまでも眠る、言葉。

たとえば
夏の終わりにふいに
(本当にこれ以上もなく「ふいに」)
現れいでたる人。
魂が動き出すのだ、勝手に。
広すぎる空と、眼前に山の頂。
痛いくらいの日差し。
隣に座って盗み見た、節くれだっているのに繊細な指。
指先。
同じ空気を吸っている、ということ。
息苦しくて心地よい時間。
苦くて甘い涙。


たぶん私は恋をしている。


もう夏はとうに終わりなのですか?
いえいえ、なかなかどうして。

それでは夏を思い出せるように
いつでもあのじりじりと倦んだ日々に飛べるように
決して忘れないように
とりあえずパーシー・フェイス・オーケストラを
かけてみるのだ。





この曲って、
「もし自分がライブをやるようなことがあったら、客入れの曲はこれにしよう」と前から思ってた曲なんだけど、
そんな機会って、いまだ巡って来ないよなあ(ほほほ)。

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いつの間にやら、このブログも丸4年を経過したところです。
普段全く更新してないのでとてもそうは見えないかも知れませんが、私はこのブログ、結構好きですよ。
何しろ、自分の好きな単語がこれだけちりばめられたブログも、他にそうそうないもんですから。

ブログを開始した当初は、ここは全くの「分家」のつもりでやってましたけど(で、今も実際そんな趣でもあるとは言えるのだけど)、でもやっぱりここが私の「本家」かも知れない。
最近は、そんな気がしています。

そして
たぶん私は恋をしている。
さまざまなものに。

パーシー・フェイス・オーケストラを
リピート。



2011年 晩夏あるいは初秋

浜野 蟹
# by hamanokani | 2011-09-15 12:37 | 雑文

川崎市市民ミュージアムで中平康『誘惑』(57)上映!

情報アップがすっかり後手後手になりすみません!
(あと数時間後の情報含む…。すすすみません。)

川崎市市民ミュージアムの「太郎の愛した映画たち 岡本太郎生誕100年記念」という特集にて、中平康監督『誘惑』(1957)が上映されます。
日程は、以下の2回です。

7月10日(日)12:30-
7月24日(日)15:00-

先日神保町シアターで見逃した方もぜひ!
座席数270の広い会場でゆったりお楽しみいただけるかと思います。
(川崎市市民ミュージアムは270席とのことなので、さすがに今回はキャパ的にはゆとりを持った鑑賞ができるのではないかと。09年ラピュタ阿佐ヶ谷48席、先日の神保町シアター99席でしたので。)
以前、ラピュタや神保町であえなく入れなかった方など、若干遠い場所ながらどうぞご来場を!
プリントは、もちろんフィルムセンターからまたまた出張してまいりますよー。

上でも書きましたけど、地域的にやや遠いなという方も結構居るのかなと思うのですが(かく言う私も含め)、むしろ川崎市市民ミュージアムから比較的お近くにお住まいの方などにも、散歩がてらレジャーがてら含めてお薦めしたいだす。「太郎の愛した映画たち」との企画も素敵ですよね。

ではでは、お時間ありましたらぜひよろしくお願いします!

特集サイト
http://www.kawasaki-museum.jp/display/cinema/#1107b
川崎市市民ミュージアムトップ
http://www.kawasaki-museum.jp/
# by hamanokani | 2011-07-10 09:43 | 映画

神保町シアターにて『誘惑』(1957)が上映される!

いよいよ晴れの日となりました。手短に。

すでにお聞きおよびの方も多いことかと思いますが、神保町シアター『可憐な娘たち』前半の芦川いづみさん特集にて、中平康監督『誘惑』(1957)が本日より上映されます。

『可憐な娘(ひと)たち』
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/ashikawa_tsukasa.html

日程は
  5/14(土) 1:15
  5/15(日) 3:30
  5/17(火) 7:15
の計3回です。

唯一のプリントたるNFC所蔵作品での上映にて大変貴重です。皆さんぜひぜひ!

混み具合などは全く予想がつきませんが、NFC所蔵作品が名画座でかかる際は、やはり混雑の傾向にあります。
できるだけお早めに整理券を取られることをお薦めいたします。
ではでは皆さん、劇場でお会いしましょう!

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入場料金(当日券のみ)一般¥1,200/シニア¥1,000/学生¥800
※自由席定員制(99席)・整理券制
※各回完全入替制
※1階チケット売り場にて整理券付き入場券を販売いたします
  当日分のみ 販売開始/土日祝10:00、平日11:00

※その他詳細はこちらをご参照ください。
神保町シアター
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/
# by hamanokani | 2011-05-14 08:39 | 映画