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悪所へようこそ。

小ネタです。ご存知の方も多い件かと思いますが。
昨日よりプログラムが切り替わった、浅草新劇場の向こう1週間の上映作品がこちらなんですが…。

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12/3〜12/9
GONIN(1995年・松竹)
監督=石井隆
出演=本木雅弘/佐藤浩市/ビートたけし  上映時間 10:15/15:20
喜劇とんかつ一代(1963年・東宝)
監督=川島雄三
出演=森繁久弥/池内淳子/フランキー堺  上映時間 12:10/17:15
嵐の中を突っ走れ(1958年・日活)
監督=蔵原惟繕
出演=石原裕次郎/北原三枝/中原早苗  上映時間 13:45/18:50

浅草新劇場HP

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キター。ついに、かの浅草の地に川島雄三作品ご登場ですよ!
(前にも浅草で川島作品は上映されてるんだろうけど、私が目にしたのは、たまたまこの事例が初めてだったので。)

私は邦画ファンのくせして川島監督作品にさほどご縁がなく、これからガンガン観ていかねばと思っとるのですが、にしても各上映劇場に行ってみた際のファンの熱気というか混雑ぶりには、初心者として大いにびっくりしてるところです。

で、今回のこの思い切ったラインナップですが、これってやっぱり、たとえ風紀の悪い浅草映画館街であっても(自分では行ったこともないのにこんなん書いてすみませんが、でもそれは否定しがたい事実というか…汗)、それでも川島ファンは大挙押し寄せるのか??という点に興味津々です。
今日もちょうど2回目上映が始まったくらいですけど、場内はどんな塩梅になってるのやら…。覗いてみたいようなみたくないような…。

だいたいが、これ川島以外の2本もなんか凄いですよね。
フィルメックスの記憶も新しい蔵原惟繕作品の存在もそうだし、さらに川島+蔵原に突如『GONIN』をぶつけてくるそのセンスも脅威です。
浅草、あなどれません。
いや、最初からあなどってはいないけど。
そして、たぶん行かないんだけど。
(「邦画ファンならば、まずは浅草をこそ目指せ!」というご意見も多々ありましょうが、まあそこは軟弱者なのでお許しあれということで。)

ところでこの『喜劇とんかつ一代』って、どう考えても2001年に三百人劇場が焼いたニュープリントだよなあ…。ついこの前も新文芸坐で上映されてましたけど、現在はどうやら浅草を旅してるようですよ。

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私自身はこのところ仕事の都合などで映画館にほとんど行けず、火曜も非常に観たかった『わが町』を観逃したばかり(うう)。

で、映画館に行けない…だの言ってるわりに、そんな中でもなぜか某成人映画館には2度も行ってしまってる、という壮大なオチもあったりして。
浅草の映画館にも行ったことないのに一足飛びにソレはないよね…とは、自分でも思いましたけど(浅草新劇場等々はまがりなりにも一般館ですしね)、でもまあこれも巡り合わせというものか。


そして感じたこと。
やはり映画館とは悪所でありましたとも、そりゃあもう。
それは映画100年の歴史の起源をひもとくまでもなく、今現在でも事実でありました。

(ネットなんかでも「(映画館に限らず)最近じゃ悪所がどんどん消えて味気ない」的なお嘆きのご意見が時に聞かれるわけですが、いやそれは行くとこ行きゃあ思いっきり残ってるよ!とは叫びたくなった次第でした。)

そんな落ち着いて映画も観られない環境にどうして身を投じるか?と聞かれたら、返す言葉がないのですが、まあひとえに「作品次第」ってことですかね…。
別に肝試しや武者修行のつもりで行ってるわけではない。
(劇場の)先住者の皆さま方の、場の雰囲気を壊すつもりも毛頭ない。
ただ、観たいものがかかると、ついつい行ってしまうんですよねえ。


悪所は、今日も口を開けてあなたを待っている。
その際の「あなた」とは、きっと誰のことも分け隔てなく。
そういうものなのかも知れない。


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追記。気になったので検索してみると、『喜劇とんかつ一代』は少なくとも2006年12月に浅草新劇場にて上映機会があったようですね。
ならば他の川島作品もかかったことあるのかなあ。それとも『とんかつ一代』だけがなぜか浅草御用達なのか? ますます気になるよなあ。
by hamanokani | 2008-12-04 17:32 | 映画
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